ケーススタディ

コンセプトを徹底して見つめた、直感的な広告運用ツール「Shirofune」- 後編

創業当時から3人が少数精鋭で築いてきたShirofune。デザインパートナーと作り上げたリニューアルプロダクトの開発の様子をインタビューしました。
読了目安:6分
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Misaki Akimoto
2018-11-27

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業界初のクラウド広告運用ツールShirofune。前身のADFUNEは広告代理店の方に向けたサービスでしたが、使いやすさをさらに追求して機能追加を行うとともに一般広告主の方も利用できるよう改良され、2018年3月に新バージョンShirofuneがリリースしました。

オハコは、ShirofuneさんのリニューアルプロジェクトにおいてデザインパートナーとしてサービスコンセプトのブラッシュアップやUI/UX設計などを行ってまいりました。

前回は、Shirofuneさんの組織とプロダクトについて触れながら、リニューアルに向けてどのように開発を進めてきたのかを伺いました。

後編では、徹底的に見つめ直したサービスコンセプトのエピソードに触れながら、Shirofuneさんの今後の展望について語っていただきます。

オハコと共に見つめ直したサービスコンセプト

shirofune 4

Shirofuneのコックピット

オハコ秋元: 管理画面の『コックピット』というコンセプトもオハコとのコミュニケーションから生まれていったのですか。

菊池さん: アイデアとイメージ自体は我々の方でも当初からありました。自分たちでUIも考えたりしたのですが、今振り返ると完成度はイマイチでしたね・・。

画面上で今何が起きているのか、どのようなキーワードに注目するべきか、進捗率を把握したい、などがユーザーの心理です。 シンプルに現在の運用での結果値が正常なのかどうかを直感的にわかりやすく伝えたい、と思っていました。

僕たちの思想と既存のUIをオハコさんに共有して『コックピット』ってそもそも何ができたら良いのか、という問いを一緒に考えてもらい、より深掘っていきました。 最終的には、僕たちの『コックピット』の思想がUIにちゃんと実現できていました。

オハコ秋元: UIデザインだけでなく、コンセプトやユーザーの体験を見つめ直して設計していったのですね。

菊池さん: そうですね。僕たちのコンセプトや現状をオハコさんに把握してもらい、咀嚼してまとめていただきました。それが自分たちが当初考えていたよりもさらに高い次元で返ってきたことがとても嬉しかったです。これこそが共創だと。

shirofune 4 Shirofuneさんについてまとめた資料の一例

プロダクトの「いま」と「これから」

オハコ秋元: UIの改善や機能追加などは現在どのように行なっているのでしょうか。

菊池さん: オハコさんに製作していただいたUIやデザインスタイルをもとに基本的には我々が考えています。 既成のデザインがあるので、今は整合性を取りながら考えていますが、新しいページや複雑な要素についてはアイデアがなかなか浮かばず難しいな、と感じています。 自分たちなりに考えて合理的な答えを出しているとは思うのですが、特に新しい画面を作る時には本当にユーザーのためになっているのかな?と負い目を感じる時もありますね。

自分たちの考えをデザインに起こしてみると、不要なボタンや説明文を付け加えてしまう。 UI部分でのアイデアや能力はまだ自分たちには足りていないところですね。 本当に良いものって熱意があって、そこに能力がともなう人間が考えないと最適解を導けないと思います。 そのような人に出してもらう「シャイニングロード」(解決策、アイデア)がとっても重要なんです。オハコさんに今でも「1シャイニング」単位で依頼したいくらいです。

全員:笑

shirofune 4

オハコ菊地: その後サービス自体は順調ですか。

菊池さん: 目指すところからすると本当にまだまだですが、客観的にみれば順調と言えると思います。大手広告代理店から一般の広告主の方、例えば街の整骨院まで幅広い方達に利用していただいています。 広告代理店を介したものも含めると、現在数千社という規模の広告運用にShirofuneが携わっているかと思います。

つい先日もPLAIDさんからKARTEのマーケティングでShirofuneを導入してくれた事例についてインタビューを受けました。 開発時にみんなで考え抜いた「改善カード」機能を気に入っていただいたようで、広告運用は一日のうち10-15分程度で行えているようです。今まで運用をしていく中で決まった改善や振り返りの習慣がなかったけれども、Shirofuneを使うことにより「改善サイクルの構築」が行えるようになったというフィードバックをいただきましたよ。

ただ利用者層が増えたことにより、当初想定していたペルソナとはまた異なった特徴の方たちも増えてきました。 初心者の方も簡単に使えて、初期からの顧客であるプロの方々にも満足頂ける仕様にしていきたいとは考えています。

オハコ秋元: ユーザー様からのフィードバックなどはあったりされますか。

菊池さん: 他の広告出稿サービスを利用したことがある方からすると、 「え、こんなに簡単にできるなんて感動しました!」という声はよくいただきます。 とにかく一つの画面上での情報や選択肢を増やさないように、簡単だなって思ってもらえるようには心がけています。 全くの初心者の方からも、使い方についてのお問い合わせや質問を頂かないまま、使い続けて頂けたりしているのは、ユーザーさんに理解していただきながら使ってもらえている証拠だと思います。

オハコ秋元: 最後に今後の展望や直近の目標があれば教えてください。

菊池さん: 目指すこと自体はずっと変わっていませんね。 『自分たちのプラットフォームを通じて広告を出稿すると初心者や知見のない方々でもいちばん高い広告効果を得ることができる』というのが私たちの提供すべき価値です。 ですので、もし日本の広告運用の品質が世界的にも高く、この価値を提供できるならば他の国でもサービスを展開していけると考えています。広告主にとって必要なのは、投じたお金に対してリターンが大きくなることです。

現在のShirofuneは、GoogleとYahooの広告に対応していますが、世界ではGoogleとFacebookが全広告媒体の7割の出稿比率を占めおり、そこにAmazonが割って入ろうとしているような状況です。 それらのプラットフォームで広告を出稿する広告主の方々が広告効果を最大限にあげられるようにしたいので、Shirofuneで対応してカバーできるようにはしていきたいです。

僕らが対峙するのは「Google」などでアルゴリズムを考える世界トップクラスの優秀な人々です。 今までの経験やShirofuneでの効果を検証しながら、ユーザーに寄り添った強固なアルゴリズムを作っていきたいです。

【前編記事はこちら

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